東京ルミナスピラー

無数の鬼が、夕蘭を掴もうと手を伸ばして追い掛ける。


鬼も人を殺せば強くなると杉村が言っていたけど、こいつらはそうやって足も速くなったってのかよ!


「そのまま走れ!」


「う、うん!」


夕蘭とすれ違い、日本刀をギュッと握り締めた俺は、走る勢いそのままに身体を回転させた。


迫り来る鬼の手が、回転する俺に触れる。


だけど……俺の攻撃の方が速い!


回転と同時に日本刀を横に振って、迫る鬼の身体を真っ二つに切断する。


と同時に、何匹もの鬼が光の粒へと変化して、辺りに光が満ちる。


よしっ! と拳を握って呟いたけど、それだけでは全然足りない!


後続の大量の鬼が、今度は俺を目掛けて牙を剥いて迫っていた。


「か、数が多過ぎるだろって!」


慌てて後方に思い切り飛び退く。


ジャンプ力+と疾風のおかげで、軽く跳んでも5メートルは後退できた。


相手は人間じゃないから、遠慮なく攻撃出来る!


「うわああああああっ!」


気合いと共に鬼に向かって駆け出して、日本刀を左に構えた俺は、ギリギリまで鬼達を引き付けて……。


グッと足に力を込めて地面を蹴り、右側に低く跳ぶと同時に日本刀を右に振った。