昭和通りに移動し、江戸橋までやって来た俺達は、予想に反して平和そうな雰囲気に驚いていた。
ここは、南軍と西軍を隔てる光の壁がある場所。
「灰色になってる割には鬼がいないわね。もしかして、鬼よりも人が少ないから灰色になってるだけかも?」
夕蘭の言いたい事はわからなくもない。
きっと、こんな南軍に面した場所では、聖戦の度に戦々恐々としなければならなくて、落ち着いていられないだろうから。
この辺りを縄張りにしようと思うグループが少ないのは当然に思える。
「なるほどな。そういう考え方も出来るわけか。まあ、鬼がいないならいないに越したことはない。聖戦が始まるまでにその辺りで食事でも……」
東の方を指さして、浜瀬さんがそう言った時だった。
突然、殺意に満ちた視線が、俺達を突き刺すように浴びせられたのを感じたのだ。
日本刀を取り出して、慌てて周囲を見回すけれど……目に見える場所には誰もいない。
一体どこから……。
「きゃっ! み、皆! 上っ!」
灯の声に、上空に顔を向けるとそこには。
頭上を走る首都高から身を乗り出し、無数の鬼が俺達に向かって手を伸ばしていたのだ。
その数は、ゆうに100匹を超えていた。
ここは、南軍と西軍を隔てる光の壁がある場所。
「灰色になってる割には鬼がいないわね。もしかして、鬼よりも人が少ないから灰色になってるだけかも?」
夕蘭の言いたい事はわからなくもない。
きっと、こんな南軍に面した場所では、聖戦の度に戦々恐々としなければならなくて、落ち着いていられないだろうから。
この辺りを縄張りにしようと思うグループが少ないのは当然に思える。
「なるほどな。そういう考え方も出来るわけか。まあ、鬼がいないならいないに越したことはない。聖戦が始まるまでにその辺りで食事でも……」
東の方を指さして、浜瀬さんがそう言った時だった。
突然、殺意に満ちた視線が、俺達を突き刺すように浴びせられたのを感じたのだ。
日本刀を取り出して、慌てて周囲を見回すけれど……目に見える場所には誰もいない。
一体どこから……。
「きゃっ! み、皆! 上っ!」
灯の声に、上空に顔を向けるとそこには。
頭上を走る首都高から身を乗り出し、無数の鬼が俺達に向かって手を伸ばしていたのだ。
その数は、ゆうに100匹を超えていた。



