東京ルミナスピラー

「そういうことだな。グループの分布図を見ればわかるけど、南軍に面してる人形町辺りは酷いことになってる。灰色……つまり人間より鬼が多い部分になっていて、南軍にも良いようにやられてる地域だ」


PBSを開き、浜瀬さんが言ったことを確認するように分布図を見てみると、確かに南軍の光の壁がある辺りは灰色になっている。


北側の方が人口の密度が高くて、南に行くにつれて人がいなくなっているな。


「これじゃあ南軍を防ぐのも難しいんじゃないですか? 壁を越えられたら西軍の奥深くまで侵攻されますよね」


人形町から小伝馬町辺りまでは大きなグループはなく、南軍にも鬼にも対抗出来る勢力がない。


こんなの、良いように西軍の中を掻き回されてしまうだけだ。


「そうなんだよねぇ。普通ならそう思うだろうけど、なぜか南軍に押し負けてるって話は聞かないんだよ。まだまだ聖戦についてわからないことだらけということを差し引いても、ちょっとおかしいと思ってね」


「その調査も兼ねて……ってことですか」


「まあね。聖戦の時間になったら、南軍に侵攻してみてもいいし。やりにくいでしょ。お父さんが北軍にいるんじゃあさ」