浜瀬さんが缶ビールを一本空けるのを待って、俺達も外に出た。
向かうは万世橋を越えた神田方面。
こうして中央通りを歩いていると、この街が光の壁で遮断されてしまったとは思えないよ。
外の世界と同じように太陽が昇って、風が吹いて、水が流れる。
何一つとして普段と変わらないのに、それ以外は普段と全く違った世界。
この光の壁の中は、完全に別世界になってしまっていた。
「浜瀬さん。どうして魔刻に外に出るんですか? 人通りも少ないし、皆出てないんじゃ……」
灯が尋ねると、浜瀬さんは腕組みをしてうんうんと頷いた。
「わかってると思うけど、魔刻ってのは聖戦じゃない時間のことだね。鬼が活発に動き回る時間で、撤退出来なかったり、あえて撤退しなかった他軍の人間が残っているかもしれない。西軍を守る為というのもあるけど、少しでも強くなる為に、こういう地道な活動も必要なんだよ」
「そうよね。北軍側は篠田派の勢力が大きいから比較的安全だけど、南軍側は守りが薄くて大変だって聞いたことがあるわ」
浜瀬さんの言葉に、夕蘭が答えた。
きっとタケさんに教えてもらったか、誰かと話しているのを聞いていたのだろう。
向かうは万世橋を越えた神田方面。
こうして中央通りを歩いていると、この街が光の壁で遮断されてしまったとは思えないよ。
外の世界と同じように太陽が昇って、風が吹いて、水が流れる。
何一つとして普段と変わらないのに、それ以外は普段と全く違った世界。
この光の壁の中は、完全に別世界になってしまっていた。
「浜瀬さん。どうして魔刻に外に出るんですか? 人通りも少ないし、皆出てないんじゃ……」
灯が尋ねると、浜瀬さんは腕組みをしてうんうんと頷いた。
「わかってると思うけど、魔刻ってのは聖戦じゃない時間のことだね。鬼が活発に動き回る時間で、撤退出来なかったり、あえて撤退しなかった他軍の人間が残っているかもしれない。西軍を守る為というのもあるけど、少しでも強くなる為に、こういう地道な活動も必要なんだよ」
「そうよね。北軍側は篠田派の勢力が大きいから比較的安全だけど、南軍側は守りが薄くて大変だって聞いたことがあるわ」
浜瀬さんの言葉に、夕蘭が答えた。
きっとタケさんに教えてもらったか、誰かと話しているのを聞いていたのだろう。



