東京ルミナスピラー

「それにしてもけったいな光景やな。バベルの塔に入れるようになったのと、これはなんか関係があるんか……いや、関係があると考えるのが妥当か。どうや? バベルの塔に行くやつは決まったか?」


まるで雨のように、バベルの塔の周囲に光が落ちる。


16年生きてきて、俺もこんな光景は一度も見たことがないし、皆が驚くのは無理はないだろう。


「経験者の結城さんと父さんには来てもらおうと思います。後は美空ちゃんか善吉医院の人達か。間に合ってくれればタケさんにも来てほしいんですが……どうですかね」


この光景を見て、流石にタケさんの復活を待つという選択肢は無くなった気がするんだよな。


何も起こらないのに、こんな現象は発生しない。


そう感じてしまう。


「ええ考えやと思うわ。戦力としても申し分ない。さて、後はマスターからの連絡を待つだけやけど……こういう時軍属が違うのは面倒やな」


PBSを使った通信は、自軍の人間としか出来ない。


東軍の大塚さんに協力してもらっているから、直接会うまで情報が入って来ないというわけだ。


「マスターなら僕が繋いであげるよ。ホント、テレパシーって便利だと思わない?」


俺達の話を聞いていた美空ちゃんが、ここぞとばかりに満面の笑みを大和さんに見せてウインクした。