「若い男の子が二人で、一体何の話をしてんのよ。私だって一応、あんた達と一緒に戦って来たって思ってるんだから、話くらい混ぜてよね。良いでしょ?」


そんな会話をしていたら、後ろの方から女の子の声が聞こえた。


振り返って見てみると、そこには夕蘭と……美空ちゃんの姿が。


「ニシシ。退屈だから夕蘭ちゃんと抜け出して来ちゃった。つまんないんだよね、大人達のわけのわからない話ってさ」


いや、美空ちゃん。


あんたも十分大人な年齢だろ。


「男二人のむさ苦しい会話に、可愛い女の子二人が花を添えてくれるってか? 別に大した話はしてなかったからいいぜ」


「うんうん。そういう素直な子は僕は好きだよ。そう言えばバベルの塔に行く6人のうちあと4人は決まったの? 決めるように言われてたよね?」


何もない屋上の床に、腰を下ろした夕蘭と美空ちゃんに向き合うように、振り返って座り直した俺と宗司。


二人も食べ物と飲み物を持っているようで、それを取り出して口に運ぶ。


「うーん……順当に行けば、タケさんと父さん、結城さんは確定なんだよな。後は宗司の親父さんとか……あ、美空ちゃんも候補なんだけどさ」