結局は臭いものには蓋と言うか、扱いに困ったら美空ちゃんの部屋に放り込むというスタイルが確立されつつあるな。


だけど、津堂と煌我を捕らえたとしても、収容する場所がわからなかったから。


最初からそのつもりだったなら、もっと別の戦い方もあったのにさ。


「あー、煌我は俺が引き取るわ。こいつには最大限の屈辱を味わってもらわねぇとな。どっちが上かってのを、とことん叩き込んでやるぜ。わかってるだろ? 俺はちょっと陰険だぜ?」


生首になった煌我を引き取ると言い出したのは王我。


とてつもなくいやらしい笑顔で、いたぶる気満々だと言うのがわかる。


「な、なに? やめろ……やめろやめろ! このバカにだけは引き渡すな! こいつの所以外ならどこでも良いから、こいつのとこ……ぶふっ!」


「おっとピーチクパーチクうるせぇな。テメェはこのグラウンドの土でも食って練習でもしてろ。この先もっとおぞましい物を食うことになるんだからよ。ククククク……」


足でグラウンドの土を浅く掘り、それを煌我の口の中に押し込んだ王我。


たったこれだけの行動で、この先何が起こるのかを予想出来てしまうのが怖い。