東京ルミナスピラー

~グラウンド~


「な、なんじゃありゃ……まさか、津堂は煌我にまで……」


大和さんの声が後ろの方から聞こえる。


俺は……口から血を吐き、何とか立ち上がろうと日本刀で身体を支えていた。


「ぐううううっ! 熱い! 身体が熱いっ! 何をした津堂! 一体俺に何を!」


目の前には、身長が3mはあろうかという大男。


筋肉が隆起し、それでいて攻撃速度もさらに増した煌我が変化した姿だ。


「何を……だと? 俺の実験に協力すると言ったのは煌我、お前だ。鬼の細胞だけでは不安定な変化しか起こさない。だからこのPBTで変異をコントロールしてやるのさ。お前の『勝ちたい』と願う想いで変化する身体を、より正確に、洗練されたものにな」


変異しかかっている煌我に斬りかかったら、パンチ一発で吐血するほどのダメージを食らった。


攻撃も見えなくて、反応すら出来なかったのに勝てるのか。


「た、たまんねぇな! 葵! 言ったろ! お前は津堂をやれ! 夕蘭と大和さんと俺で煌我はやる! これ以上弄られたらたまらないからよ、さっさと津堂をやれよ」


確かに宗司の言う通り、このままだとこちらがやられてしまう。


津堂を捕縛するか、最悪殺してしまっても、復活するまでに全てを終わらせれば良い。