東京ルミナスピラー

「ごめん美空ちゃん。俺達超能力のことはわからないんだけど、どういうことか教えてくれないかな?」


「あーもう! 忙しい時に! 希澄ちゃん、僕少し離れるからよろしくね!」


そう言うと美空は、後ろにいる名鳥達の方へと移動して、額にかいた汗を拭って不機嫌そうな顔を向けた。


「な、なんか迷惑だったかよ。俺達も役に立とうと思ったんだけどよ」


「良い!? 超能力っても万能じゃないの! 物を動かすのは僕も希澄ちゃんも出来る基本の力だけど、杉村が言った炎の檻ってのは僕には出来ない力が必要になるわけ。僕の特性は簡単に言えば『広げる』と『複製』。炎の魔法を広げることは出来るよ。だから炎の檻を作る『だけ』なら簡単なんだけど」


ここまでの話を皆が理解しているか、顔を見ながら続けようとした美空だったが、杉村も名鳥も難しそうな顔をしている。


もっと簡単に言わなければ通じないかもしれないと美空は考えて、少し考えた後に口を開いた。


「あの狼を捕えられるだけの炎の檻を作ろうとしたら、大きさだけじゃなくて強度も必要なわけ。人を拘束するのに『素麺』を使ったらあっという間に切れちゃうでしょ?」