東京ルミナスピラー

須田の言葉に、杉村が首を傾げて尋ねる。


「足を止められる? 一体どうやってそんなことをするつもりっスか? まさか下から炙るつもりじゃないでしょうね?」


「違う違う。超能力を使える人がいるだろう? そう、美空ちゃんだ。ひなたちゃんの魔法を超能力で上手く広げて、あの狼を包み込むようにすれば……」


須田の案は、理解出来ないものではなかったが、あまりにも不明瞭で不確実なものだった。


それでも杉村は、フェンリルを見ながら何かを感じたのか、須田の胸に軽く拳を当てると、ひなたの方に向かった。


「試してみる価値はありそうだ。出来るかどうかはわからねぇけど、やってみなきゃ始まらねぇ! ひなたちゃん、一緒に来い!」


「え? え? な、なになに!?」


何が何だかわかっていない様子のひなたの腕を掴み、駆け出した杉村。


『ヘイヘイ美空ちゃん、今どこにいる? ちょっと試したいことがあるから居場所を教えてくれると助かるんだけどよ』


『見てわかんない!? ビルを持ち上げたり瓦礫で攻撃したりで、僕忙しいんだけど! 狼の正面のビルにいるから、用があるなら勝手に来てよ!』