東京ルミナスピラー

急降下するビルの壁を蹴り、飛び出したのは千桜と大塚。


勢いのついた千桜が投げた棒手裏剣が、フェンリルの毛深い背中に突き刺さる。


「今ですよ! さあ、私の三節棍に掴まって!」


大塚の手の三節棍が、昴と秋本を誘うかのように宙を泳いだ。


「ふん。勘違いするな。フェンリルは倒したが、願いを叶えたのは紛れもなくお前の力だった」


「じゃあ、今度は俺達が次世代の為にフェンリルを倒しましょう!」


壁を蹴り、二人が大塚の三節棍に向かってさらに急降下をする。


空中で三節棍を掴むと、大塚が渾身の力で三節棍を振り、二人をフェンリルの背中へと……千桜の棒手裏剣が刺さる場所へとさらに加速させた。


「紫電一閃!」


鞘に納められた日本刀を引き抜き、まるで落雷の如き攻撃を放ったのは昴。


フェンリルの体毛を切り裂き、千桜の棒手裏剣が刺さる箇所に一撃を放ったが、微かに切り傷がついただけだった。


「どけっ! 結城!」


その直後降り注いだのは秋本。


落下の勢いに乗せて、ハルベルトをその傷口目掛けて突き刺した……が。


30cmほど突き刺さっただけで、とても致命傷と呼べるものではなかった。