東京ルミナスピラー

大和さんの言葉で、揺れそうになった心が何とか踏みとどまることが出来た。


津堂がどんな揺さぶりを掛けても、俺は迷わないと決めたんだ。


灯をこの街に連れて来たのも俺なら、灯を殺したのも俺だ。


その罪と共に歩む覚悟なんてとうに出来ている。


「どうやら精神攻撃は意味がないみたいだね。だったら戦おう。腹が立ったら殴る、許せなかったら殺す。原始的だけど一番わかりやすい方法だろう?」


津堂とは違い、随分わかりやすい思考をしている煌我。


だからこそ、この男から感じる狂気は底が見えない。


「葵、お前が津堂をやれ。煌我は俺に任せろよ。連携も良いけどよ、お前、俺に気を遣って本気を出せてねぇだろ?」


「そんなことは……」


ないと思うけど、ずっと「宗司ならどう動く」って考えていて、動きが小さくなっていたかもしれないのは事実。


そしてそれは、恐らく宗司も同じだったのだろう。


「灯の仇討ちをお前に任せるってんだ、しっかりやってくれよな」


宗司にそう言われ、俺は小さく頷いた。


「そろそろ回復タイムは終わりかい? もっと話してもらっていても、こっちは一向に構わないんだけどさ。でもまあ、やるならやろうか」


煌我がそう言って拳を握り締めた時だった。


津堂がニヤリと笑い、PBTを取り出してそれを操作したのは。


「万が一にも俺は負けん。さあ煌我、こいつらを倒せ」


そう言うと、煌我は驚いたような表情を浮かべて。


次の瞬間、煌我の身体が異常な盛り上がりを見せたのだ。