東京ルミナスピラー

フェンリルと戦っている人達も、そのあまりの巨体と凶暴さに手を焼いている様子。


大和さんが弱いのではなく、津堂も煌我も、追い詰められても戦い抜けるだけの力があったということだ。


これだけの大軍勢に囲まれても、戦意を喪失するどころか逆に屠れるくらいの力が。


「やれやれ。また何も知らない愚者に、わかりもしない講義をしていたのか津堂。目に見たものしか信じないやつらには、何を言ったって信じないだろうに」


津堂が四人、煌我が一人。


何でも知っていると見透かしたような目で、微笑みを浮かべて俺を見るその目がたまらなく腹が立つ。


その兄弟である王我はノビてるし、何のために来たんだこいつは。


「今の話、聞いていたけど、だったらおかしいじゃないか! あんたに肉体を改造された人達もいる! 魂の存在だって言うなら、どうして身体に変化があったんだよ!」


「お前は……初期の実験体か。魂の存在だからと、幽霊のようなモノを想像してるのではないだろうな? 当然斬られれば血は出るし」


そう言いながら、夕蘭に見せ付けるように分身の一人の首を斬った津堂。


喉から血が吹き出し、苦しそうに悶える。


「内臓だってあるし死にもする」


さらに、腹を割いて内臓がズルリと零れ落ちる。


そして胸に短刀が刺さり、分身の一人は光の粒へと変化したのだ。