東京ルミナスピラー

俺しか戦っていないと思ったけど、宗司や夕蘭は既に津堂と戦っていたのか。


PBSを開き、急いで回復をした俺に、戦いに参加していない津堂が短刀を構えて歩み寄って来る。


「なぜ、俺達が『殺気分身』に惑わされるかお前はわかるか? 俺達は魂の存在だと言ったな。肉体があれば、こんなものは分身とさえ呼べない代物だが、魂の存在だからこそ、思念や感情に敏感に反応してしまう。結城昴の紫電一閃もそうだ。雷撃のイメージが可視化され、それが敵を打ち砕く。あんなものは、肉体があればただの抜刀術に過ぎない。強者に感じるオーラも、可視化されたイメージというわけだ」


津堂のその言葉が、妙にすんなりと入って来る。


そりゃあ、そのイメージさえ跳ね除けるほど強い人はいる。


それでも、俺が経験してきた戦いの中で、そのイメージが勝敗に関係しなかったことはないかもしれないなと。


「だああああっ! 何をのんびり談笑してんだよお前は! 津堂の群れと戦いながら、煌我まで相手にすんのは流石に骨が折れるんだぜ!」


宗司が俺の背後に飛び退き、その周囲に夕蘭と大和さんも集まる。


「こりゃあとんだ誤算や。津堂も化け物なら、煌我も化け物やで! すまんがワシでは力不足もええとこや」