この話が本当だとして、だから高山真治を許せるかと言われたら、そう簡単には頷けないだろう。
長い間恨んでいたし、今更手のひらを返したように許すのは違う気もする。
母さんや俺が、黒井に狙われていたのは事実なのだから。
「おい、葵! お前大丈夫かよ! 高山真治って、お前の本当の親父さんなんじゃねぇのか!? なんてこった……それじゃあお前の両親はこいつらに」
宗司が心配してくれるのは嬉しいけど、俺の心は不思議と穏やかだった。
怒りが一周したと言うか……津堂に遠慮しなくてもいい理由が出来たから。
「俺は……俺の名前は北条葵。北条恵梨香と高山真治の息子で、名鳥順一と狩野明の子供として育てられた」
日本刀を鞘に納め、ゆっくりと津堂に向かって歩く。
「小僧……気でも触れたか? それが一体何だと……」
そこまで言って津堂は何かに気付いたのか、目を見開いて俺を見た。
「気付いたか? お前と敵対した人達の血が、想いが、俺の中に流れている。恐れおののけ、津堂燕飛! お前の未来も野望も何もかも、ここで俺が終わらせる!」
手にした日本刀が、怒っているかのように震え始めた。
長い間恨んでいたし、今更手のひらを返したように許すのは違う気もする。
母さんや俺が、黒井に狙われていたのは事実なのだから。
「おい、葵! お前大丈夫かよ! 高山真治って、お前の本当の親父さんなんじゃねぇのか!? なんてこった……それじゃあお前の両親はこいつらに」
宗司が心配してくれるのは嬉しいけど、俺の心は不思議と穏やかだった。
怒りが一周したと言うか……津堂に遠慮しなくてもいい理由が出来たから。
「俺は……俺の名前は北条葵。北条恵梨香と高山真治の息子で、名鳥順一と狩野明の子供として育てられた」
日本刀を鞘に納め、ゆっくりと津堂に向かって歩く。
「小僧……気でも触れたか? それが一体何だと……」
そこまで言って津堂は何かに気付いたのか、目を見開いて俺を見た。
「気付いたか? お前と敵対した人達の血が、想いが、俺の中に流れている。恐れおののけ、津堂燕飛! お前の未来も野望も何もかも、ここで俺が終わらせる!」
手にした日本刀が、怒っているかのように震え始めた。



