東京ルミナスピラー

妙だ。


宗司が余裕たっぷりなのはいつものこととして、津堂からも余裕を感じる。


実際に余裕があるとしても、それとは違った何か別の余裕が。


「……さっきの話の続きをしよう。光の粒に変わるお前達……いや、この街にいる人間は一体何なのか、お前達は考えたことがあるか?」


結城さんが一蹴した質問を、また俺達にしようというのか。


「どうだっていい。俺は俺で、バベルの塔の頂上で願いを叶える。元の世界に戻りさえすれば!俺が今の俺がどうだなんて、どうでも良くなるからな」


「フハハハ! 見事な現実逃避だな! 教えてやろう、誰も教えてくれない真実をな。俺達は肉体を持たない魂の存在だ。だからソウルストーンがある限り何度でも蘇る。この街が光に包まれた時、俺達は肉体と魂を分離させられたんだよ。おかしいだろう? ただの人間がビルから飛び降りたり、超人的な速度や跳躍力で飛び回るなんて」


ニヤニヤと笑って、俺達にどんな感情を持たせようとしているのかはわからない。


けれど、それだと腑に落ちないことがある。


「残念だけど、俺達はこの街が光の壁に包まれてから、外から入って来たんだ。一体いつ、肉体と魂が分離したって言うんだ?」