悲鳴が、怒号が聞こえる。
雄々しく戦う者、逃げ惑う者、そして捕食される者。
ここはさながらシチューの鍋のように、色んな物が混ざっている。
「名鳥や結城が向こうに行ったのは嬉しい誤算だったな。てっきりあいつらが俺達を止めに来ると思ったのだが」
短刀を取り出した津堂、そしてメリケンサックを手に装着した煌我が俺達の前にいる。
二人の悪魔に対して、俺達は四人。
これまでのこいつらとの戦いを考えると極めて少なくて、だけどそれ故に津堂達も負けるはずがないと油断しているのかもしれない。
「父さんや結城さん達が皆あっちに回ったということは、フェンリルがそれほど強いってことなんだろう。だから、お前達雑魚は俺達で十分ってことだろうな」
こちらは俺と宗司、そして夕蘭と大和さんの四人。
俺の言葉にイラついたのか、津堂が不機嫌そうに眉を動かして俺達を睨み付けた。
「笑えない冗談だ。そもそもがお前達と俺とでは、経験も力も圧倒的な差がある。少しだけ見せてやろう。これが『バベル』を駆け抜けた者の力だ」
そして、怪しく短刀を動かしたと思った次の瞬間。
津堂がピタリと動きを止めて。
気付いた時には俺の背後に回り込んで、短刀を首に当てていたのだ。
「まず一つ」
なんの躊躇もなく短刀を横に引き、俺の首を掻き切った……かのように見えた。
雄々しく戦う者、逃げ惑う者、そして捕食される者。
ここはさながらシチューの鍋のように、色んな物が混ざっている。
「名鳥や結城が向こうに行ったのは嬉しい誤算だったな。てっきりあいつらが俺達を止めに来ると思ったのだが」
短刀を取り出した津堂、そしてメリケンサックを手に装着した煌我が俺達の前にいる。
二人の悪魔に対して、俺達は四人。
これまでのこいつらとの戦いを考えると極めて少なくて、だけどそれ故に津堂達も負けるはずがないと油断しているのかもしれない。
「父さんや結城さん達が皆あっちに回ったということは、フェンリルがそれほど強いってことなんだろう。だから、お前達雑魚は俺達で十分ってことだろうな」
こちらは俺と宗司、そして夕蘭と大和さんの四人。
俺の言葉にイラついたのか、津堂が不機嫌そうに眉を動かして俺達を睨み付けた。
「笑えない冗談だ。そもそもがお前達と俺とでは、経験も力も圧倒的な差がある。少しだけ見せてやろう。これが『バベル』を駆け抜けた者の力だ」
そして、怪しく短刀を動かしたと思った次の瞬間。
津堂がピタリと動きを止めて。
気付いた時には俺の背後に回り込んで、短刀を首に当てていたのだ。
「まず一つ」
なんの躊躇もなく短刀を横に引き、俺の首を掻き切った……かのように見えた。



