グラウンドを埋め尽くすほどの巨体が、完全に姿を現すと同時に空に向かってとんでもない爆音の遠吠えをする。
近くにいた俺達は慌てて耳を塞がなければならないほどの騒音で、この声がどの辺りまで届いたのか想像もつかない。
「さあ、食い殺せ化け狼。かつて『ヴァルハラ』で英雄達を屠った力、見せてみろ!」
津堂の呼び掛けに応えるように、フェンリルと呼ばれた巨大狼は、俺達を飛び越えると学校を囲む軍勢の中へと飛んだのだ。
そして、集まった人達に次々と食らい付き、多くの人達が犠牲になって行く。
「こりゃあまずいで! 津堂も確保せなあかんのに、こんな化け物が出てくるとは予想外や! どうする……どうすればええんや!」
突如始まった惨劇に、頭を抱える大和さん。
だが、父さんと結城さん、親父さんが武器を構えて大和さんの前に出た。
「フェンリルは俺達『ヴァルハラ』組に任せろ。津堂達は任せたぜ」
「あいつはなぜかPBTを持っていた。あれがフェンリルを呼び出したのかもしれない。葵、宗司、あのスマホを破壊しろ」
父さん、そして結城さんにそう言われて、俺は頷いた。
戦っているのは俺だけじゃない。
かつての英雄達が、それぞれの戦いに身を投じようとしているんだ。
近くにいた俺達は慌てて耳を塞がなければならないほどの騒音で、この声がどの辺りまで届いたのか想像もつかない。
「さあ、食い殺せ化け狼。かつて『ヴァルハラ』で英雄達を屠った力、見せてみろ!」
津堂の呼び掛けに応えるように、フェンリルと呼ばれた巨大狼は、俺達を飛び越えると学校を囲む軍勢の中へと飛んだのだ。
そして、集まった人達に次々と食らい付き、多くの人達が犠牲になって行く。
「こりゃあまずいで! 津堂も確保せなあかんのに、こんな化け物が出てくるとは予想外や! どうする……どうすればええんや!」
突如始まった惨劇に、頭を抱える大和さん。
だが、父さんと結城さん、親父さんが武器を構えて大和さんの前に出た。
「フェンリルは俺達『ヴァルハラ』組に任せろ。津堂達は任せたぜ」
「あいつはなぜかPBTを持っていた。あれがフェンリルを呼び出したのかもしれない。葵、宗司、あのスマホを破壊しろ」
父さん、そして結城さんにそう言われて、俺は頷いた。
戦っているのは俺だけじゃない。
かつての英雄達が、それぞれの戦いに身を投じようとしているんだ。



