東京ルミナスピラー

ほんの少しの嬉しさと、寂しさと悲しさ。


遊鬼から友里の話を聞いて、そんな感情を抱いたのを覚えている。


目的地の学校に近付いて、各軍の動きが慌ただしくなっているのがわかる。


「友里の話を聞いて、ちょっとセンチメンタルになったわけ? 悪いのは全部津堂なんだから、葵が気にすることはないと思うよ」


夕蘭は俺が何を考えているのかわかるのかよ。


いや、夕蘭だって長い間友里といたんだから、同じ気持ちだったのだろう。


「そうさ、友里がああなったのも、灯が死んだのも、全部津堂が悪いんだ。だからまずはこの悲しみを終わらせる」


この戦いが終われば、どんな結末であれ「扉」が開く。


何となくだけど、そんな気がしてならなかった。


そしてやって来た学校。


既に南北西軍の連合軍が周囲を取り囲み、校庭には各軍の代表が集まっていた。


防毒マスクをしている津堂の表情はわからないが、煌我はニヤニヤして、ピンチだという自覚が全くない様子だった。


「おいコラ津堂! とうとう年貢の納め時や! お前らの悪行はここにおる全員の知るところや! お前らには死すら生ぬるいで!」


一歩前に出た大和さんが、津堂と煌我を指差して吠えたが、二人は表情を変えることはなかった。