東京ルミナスピラー

わいわいと騒ぎながら、久し振りに大人数でまともな食事をしたような気がする。


近くの焼肉店で、今から始まる作戦のことを忘れて、これまでの戦いを話しながら。


これから津堂と煌我を捉えるというミッションが始まる。


津堂を無視してバベルの塔に向かうという選択肢もあったはずだけど、今の俺にはなぜかわかるんだ。


今はまだ、『扉』が開いていないのだと。


その扉が開く時が迫っているけれど、開いてからでなければ意味がない。


バベルの塔を攻略する為には戦力が必要だろう。


それはさっき、カラオケ店の三階の店に集まった人達を見て問題ないと思えた。


この後の作戦で、津堂と煌我をどうにか出来たとして、黒井はまだ復活するし、高山真治もあれ以来姿を消したままだ。


母さんと俺を見捨てたあいつは憎い。


そう……思っていたけど、日本刀の進化によって俺の中に入って来た過去の記憶。


「バベル」と「ヴァルハラ」で紡がれた記憶が、本当はそうではなかったのではないかと思えてならない。


「うおおおいっ! 何便秘5日目みたいな深刻な顔してんだ葵! そのレバー、食わないなら俺が食うからな!」


「ヘイヘイ宗司! メシ食ってる時にうんこの話をするんじゃないぜ! ぶん殴られたいのかよ!」


「うんこなんて言ってないだろ! 杉村さんこそうんことか汚ぇこと言うなよ!」


……人が物思いにふけっている時に、下品な話をするなよ。