東京ルミナスピラー

大和さんと美空ちゃんをカラオケ店の前で見送り、俺達はそのまま道路で模擬戦をすることになった。


「一度ピヨには、アジトでボッコボコにされてるからな。俺達全員を相手に出来るか、試させてもらうぜ」


どうやら杉村は、北軍でのことは吹っ切れたようだな。


夢子さんを取り戻せなかったのはショックだっただろうに。


「じゃあ俺も葵の力を見させてもらうわ。進化したんだろ? だったら、お前もその力に慣れないとな」


そう言って宗司はガードレールにもたれて、俺一人に戦わせようと腕組みをして笑って見せた。


浜瀬組の五人を相手にするのかよ。


前回アジトで戦った時は、狭い空間だったから紅散花閃が効果的に決まったんだけどな。


あの技は、速度が上がれば上がるほど制御が難しくなるんだよ。


狭い範囲で超高速で動き回るからこそ効果が大きいわけで、速度が上がりすぎて移動距離が伸びてしまえば一発の攻撃に時間がかかるということで、結果トータルダメージが下がってしまう。


この広い道路では、その可能性は大きい。


「さあ、始めようか。遠慮はいらない。こっちだって葵くんを殺す気で行く。じゃないととてもじゃないが相手にならないだろうからな!」