東京ルミナスピラー

いよいよと言うか、やっとと言うか、今までは出来なかったことが、黒井がいない今なら実行出来る言った感じだ。


「津堂と池田煌我は、元は南軍の人間。それがこうして全軍に迷惑をお掛けする結果になり、大変心苦しく思っています。南軍だけで解決したかったのですが……どうやらそうも言っていられなくなっているみたいですね」


月影が悔しそうに眉をひそめてそう言ったが、この場にいる誰も、南軍のせいだなんて思っていないだろう。


「そりゃ違うんじゃねぇの? どこの軍とか関係ないんだよ。どこにいたって敵対するやつは敵対するし、一緒に酒を飲めるやつは軍なんて関係ないんだよ。ここに集まってるやつらがそうだろ? 軍籍も思想もバラバラだけど、背中を預けて戦える仲間だ。そういうもんだぜ月影」


「新堂さん……そうですね。すみません、考えすぎるのが私の悪いところですね」


拓真の言う通り、こればかりは津堂や煌我の考え方の問題だと思う。


人を玩具のように扱って、それがどんな結果になるかを興味本位で実験して。


あいつらさえいなければ起こらなかった悲劇が沢山ある。


少なくとも、灯があんな死に方をすることはなかったと思うし、東軍の人達が鬼に変えられることもなかっただろう。