「ゆ、結城さん……結城さんにも見抜かれとったか。人が悪いでほんまに」
バツが悪そうに頭を掻いて、ため息をついた大和さん。
「大和さんは皆から黒井の話を聞いてたからな。強さを求めすぎたあまり、悪魔のような姿になって、それでもまだ力を求めて人の心を捨てた黒井の話を。きっと、お前らがそうなるんじゃないかって心配してたんだよ」
タバコの煙を吐き出して、ニヤニヤした表情で大和さんと俺達を見た父さん。
「な、なんや名鳥さんまで! 人が悪い! 人が悪いなほんまに! 心配して当然やろ!」
「何言ってんだよ、俺の息子とその友達だよ? 人の心を無くしてまで、力を手にしようなんて考えるはずがないじゃないの」
「よう言うで。お前なんか引き取らなければ良かったとか言うとったくせに」
痛いところを突かれた父さん。
思わず口を開いて落としたタバコが、ズボンの上に落ちて大慌てだけれど、それがこの場にいる人達の笑いを誘ったようで、張り詰めた空気が穏やかな物に変わった気がした。
「ははは……さてさて。本題に入るかの。知っての通り、今、東軍に黒井はおらん。そこで一気に攻めたいと思う。東軍におる津堂と煌我を捉えるんや」
バツが悪そうに頭を掻いて、ため息をついた大和さん。
「大和さんは皆から黒井の話を聞いてたからな。強さを求めすぎたあまり、悪魔のような姿になって、それでもまだ力を求めて人の心を捨てた黒井の話を。きっと、お前らがそうなるんじゃないかって心配してたんだよ」
タバコの煙を吐き出して、ニヤニヤした表情で大和さんと俺達を見た父さん。
「な、なんや名鳥さんまで! 人が悪い! 人が悪いなほんまに! 心配して当然やろ!」
「何言ってんだよ、俺の息子とその友達だよ? 人の心を無くしてまで、力を手にしようなんて考えるはずがないじゃないの」
「よう言うで。お前なんか引き取らなければ良かったとか言うとったくせに」
痛いところを突かれた父さん。
思わず口を開いて落としたタバコが、ズボンの上に落ちて大慌てだけれど、それがこの場にいる人達の笑いを誘ったようで、張り詰めた空気が穏やかな物に変わった気がした。
「ははは……さてさて。本題に入るかの。知っての通り、今、東軍に黒井はおらん。そこで一気に攻めたいと思う。東軍におる津堂と煌我を捉えるんや」



