東京ルミナスピラー

結城さんがそう言うと、父さんは唸りながら目を閉じて空を見上げた。


「なあ、やっぱりさ、このままバベルの塔に向かうのはダメなのか? 葵の日本刀が折れてるのもわかるし、津堂が許せないのもわかってるけどさ、黒井がいない今が、邪魔が入らない最大のチャンスなんじゃないのか?」


それに関しては、正直なところ俺も悩んでいないと言えば嘘になる。


理想的な流れとしては、津堂と煌我を倒して、タケさんの復活を待ってバベルの塔に行く。


だけど、その間に黒井が復活してしまう可能性だってあるんだ。


父さんの言う通り、今がバベルの塔を攻める最大のチャンスなのかもしれない。


「それに関しては、大和さんから話があるようです。今日の12時から、篠田さんのアジトの三階に集まってくれって連絡がありました」


今は朝の10時。


後二時間後に集合なら、今のうちに光の壁を越えた方が良いな。


「何だかさ、話が二転三転してるよね。バベルの塔に行くのは見送るって、夜に言ってたのにさ。その話し合いをするわけ?」


待ってくれていた美空ちゃんも、不思議そうに首を傾げる。


まあ、あの場にいた人達だけで決めた「とりあえず」の方針だから、改めて話をしようというのは当然のようにも思えるけど。