東京ルミナスピラー

ハルベルトが空から突き付けられる。


勢いもタイミングも完璧な一撃。


「足りねぇ足りねぇ! そんなもんかよ!」


……そのはずだったのに、黒井がランスを上に向けて構えると……その尖ったランスの先端。


ハルベルトの先端とピタリと合って、強烈な落下攻撃をその一点で受け止めてしまったのだ。


「なんだと!? バカな! ありえない!」


親父さんがそういうのもわかる。


ハルベルトの先端とランスの先端。


それこそ「点」の接点しかない場所で、完全に攻撃を防いでしまったのだから。


すぐさま黒井から離れ、床に着地をしてハルベルトを構えるが、攻め入る隙を見付けられない様子の親父さん。


「どうしたどうした! 『バベル』と『ヴァルハラ』の英雄達が、揃いも揃って俺一人倒せねぇのかよ! 惨めだな! 特に結城昴! 昔のテメェは今の10倍は強かったぜ!」


「そんなに評価してくれるなんてね。ありがたくて涙が出るよ」


「褒めてねぇよバカ。弱くなったっつってんだろうがよ!」


こうやって話していても、全く隙がない。


戦闘中には妙な動きの澱みを感じたんだけど……あれは勘違いだったのかな。