東京ルミナスピラー

何が……どうなってるんだ。


これは……本当に現実なのか?


南軍のホテルで見た死体にも、この蘭子と同じような物があった……もしかしてそれって。


「ら、蘭子……」


目の前の蘭子は、腹に大きな中を開けてぐったりと項垂れている。


虚ろな目で、どこを見ているのかわからなくて。


光の粒に変わることもなく、動くこともなく、俺達の前で静かに生命活動を停止した。


「黒井っ! お前は! お前の行動が、娘を死に追いやったんだぞ! 貴様はそれでも父親か!」


「使える物は何だって使う! 親の為に死んでこそ子供だろうが! 上手くやったら褒めてやる! 失敗したら罰を与える! 当然だろうがっ!」


戦闘中の黒井が発した言葉が、俺の心を強く揺さぶる。


蘭子は……こんなやつの為に殺されてしまったのか。


もっと上手く、蘭子を支えてやれていれば、こんな結末にはならなかったのかもしれないのかな。


そう考えたら……俺自身の無力さにも腹が立つ。


「ふざけるな。俺の母さんは、俺を守って死んだんだ。親の為に死んでこその子供だって? 俺は! 母さんに生かされたからこそここにいる! 蘭子だって、お前が守らなければならない人だっただろうに! 黒井! 俺はお前を許さない!」


「うるせぇガキが……あの時、お前も一緒に殺しておけば良かったか? そうすれば、高山真治の絶望はもっと早くにこの街を作っていたかもしれねぇな!」