東京ルミナスピラー

そしてそれは、唐突に起こった。


苦しそうな蘭子の腹がボコボコと波打ち、暴れ出すように動き始めたのだ。


「な、なんだ!? 何がどうなってるんだよ! 蘭子が連れ去られてから、まだ一日も経ってないのに……何もかもがおかしいじゃないか!」


いくら黒井が蘭子に子を産ませると言ったところで、そんなに時間が経っていないのにこの腹はおかしいと最初から思っていた。


だったらこれはなんだ?


もしかして、また津堂が関係しているのか?


「あ……あ……ら、蘭子……」


「そ、宗司……ごめん」


蘭子のその言葉が聞こえた時、突然世界が静かになったような気がした。


その静寂を破るように聞こえた「ビリッ」という音。


俺と宗司の目の前で……蘭子の腹が裂け、中から人の形になりかけている肉の塊と……蘭子の内臓が飛び出したのだ。


「ミィ……ミィ……」


蘭子の腹から飛び出た肉の塊が、小さく声を上げる。


が、それも徐々に弱々しくなり、少しすると声を発するのを止め、ピクリとも動かなくなった。


「チイッ! ソウルストーンを使った急速成長は無理があったか! 津堂め、適当なこと抜かしやがって!」