東京ルミナスピラー

俺が吠えると、黒井はプライドが傷付いたのか、歯を剥き出しにして震え……そしてニヤリと笑った。


「お前は……何か勘違いをしているな? 良いだろう。教えてやるよ。お前らと同じ下等生物の姿でも、俺はとてつもなく強いってことをな!」


そう言って、黒井がランスを取り出すと、悪魔のような姿から人間の姿へと変化を始めた。


「バベル」から参戦しているにしては若い。


フラッシュバックと同じようなスキルで、若い頃の姿を保っているのだろうか。


「これは……参ったね。あの頃の『荒獅子』が蘇るなんてね」


「あの頃と同じと思うなよ名鳥。さあ、誰から遊ぶんだ!? 俺に殺されてぇやつから掛かって来い!」


さっきとはまるで気迫が違う。


悪魔のような姿の時は、ふてぶてしいほどの余裕と高慢さがあったが、今は戦いを楽しもうとしているというか……純粋にとてつもない強さを、離れていても感じる。


「誰から……とかじゃなく、一気に決めさせてもらう。名鳥さん、秋本さん、こいつは俺達の世代の因縁です。俺達が断ち切るのが筋ってもんでしょ」


そう言って前に出たのは結城さんだった。


声は大人しい……けれど、強い意思を感じる。