東京ルミナスピラー

「さてさて、こんなイカサマみたいなやつを一体どうすればいいんだか。攻撃をして来なくても、こいつが歩くだけで被害が出るぜ」


四人が集まり、有効なダメージを与えられない化け物を見上げて。


拓真の言う通りで、何度斬り付けても傷一つ付けられないわけのわからない身体なのだ。


「下の人間の身体がダメなら、上のルークみたいな方はどう? あそこだけ重装甲で怪しいと思いますけど」


夕蘭が指差して見せたと同時に、化け物が立て膝になって身体を起こしたのだ。


全裸の女性が身体を起こす……ということは。


思わず視線が股の方に移動しそうになった瞬間、それをさせないと言わんばかりに巨大な弓矢を取り出し、俺達に向けて弓を引いたのだ。


「うおおおおっ!? 避けろ避けろ! あんなのに当たっちまったら一発で死ぬぞ!」


何の躊躇いもなく、容赦もなく矢が放たれる。


それは的確に、今まで俺達がいた場所を貫いて、その衝撃が周囲のビルの窓を割る。


「あ、危なかった! 大丈夫か夕蘭!」


思わず夕蘭を抱えて線路から飛び降りて下の道路に避難したけど、拓真と舞桜は無事なのか!?


辺りを見回すと、同じように下の道路にいる拓真の姿は見えたけど、舞桜はいなかった。