東京ルミナスピラー

「な、何だ……あれ」


『葵くん、もしかして欲情なんてしてないよね? もしも興奮して収まりが付かなかったら、いつでも僕が相手してあげるからね!』


美空ちゃんの声に返事も出来ないくらいに異様な姿。


線路の上を、巨体な全裸の女性が四つん這いで移動している。


いや、その頭部の部分にはルークの上半身がくっついたような、さらにその頭部に誰かが埋め込まれているという不気味なフォルム。


動くたびゆさゆさと揺れる柔らかそうな乳房。


欲情しているか美空ちゃんが尋ねる理由もわからなくもない。


「全裸ってことは……もしかして……」


チラリと尻の方を見ると、当然ながら何も穿いていなくて、おかしな想像をしてしまうけど、そんなことを考えている場合じゃない。


よく見れば、その巨大な怪物に取り付いて戦っている人の姿があった。


『葵くんさ。結婚してるって言っても、もしかして童貞なんじゃないの? 大丈夫? そんなので興奮しないで戦える? 一度じっくり女の身体を見ておく? 僕で良ければ好きなだけ見せてあげるよ』


「美空ちゃん、うるさいぞ!」


『あーん! 葵くんに怒られたぁ!』


自由すぎる美空ちゃんにペースを乱されてしまいそうになる。


超能力って便利だなと思いながら、俺は線路へと向かった。