東京ルミナスピラー

「感動の場面で水を差すようで悪いんですけど、終わったなら手伝ってもらえませんかね? 鬼はともかく、改造組が集団で来るとなかなか……」


珍しく結城さんが弱音を吐いていると思って見てみると、さっきまでは素手の鬼……PBSを選ばれなくて鬼となった人達が襲い掛かって来ていたのが、今は武器を持った鬼。


つまり、津堂に鬼の細胞を注入された人達が多く見られた。


沼沢や緑川ほど強くはないにしても、常人を遥かに凌ぐ力とスピードを手にしたやつらだ。


集団で来られると流石の結城さんも厳しそうだ。


そんな中で父さんが涙を拭って笑い、結城さんの隣に歩み出たのだ。


PBSを開き、ブツブツと何かを呟いているようで、小さく何度も頷いているのがわかる。


「……そうか。これが俺が失った物だってのか。なかなか粋なことしてくれるじゃないの。でも、取り戻したぜ。俺の力ってやつをさ」


そしてPBSを閉じて取り出した武器。


ダブルバレルのソードオフショットガン。


「な……父さんも武器を二つ!?」


驚いてそう声を上げたけど、結城さんはそれを見ても驚かない。


いや、むしろその姿が父さんの本来の姿だと言わんばかりに笑ったのだ。