東京ルミナスピラー

結城さんの攻撃を防御した父さんは、素早く地面に突き刺した槍を振り上げる。


それを予期していたかのように、結城さんは後方に飛び退きながら日本刀を鞘に納めた。


一見派手さのない地味な攻防に見えるけどとんでもない。


どちらも、一撃で命を刈り取れるほど的確で鋭い攻撃。


そしてそれを見切って防御行動を取るという判断力。


結城さんはもちろんのこと、今の状態の父さんがそれを繰り出しているのが脅威だ。


「強い……殺意の塊のように見えて、攻撃と防御がおざなりというわけでもない。最高のテクニックを持った殺人マシーン……ってところか」


「お、俺は……どうすれば良いんですか。父さんはもう、俺のことを息子だと思ってくれてないみたいだし……」


あの時、灯が死んだ時に父さんに言われた言葉が胸に突き刺さる。


お前なんか引き取らなければよかった。


ズキンと胸が痛くなり、手を当てると……そこには丁度、灯のリングが。


「灯……お前は俺を恨んでるか? 父さんの言う通りだと思うか? もしもそうだとしたら謝るよ。全部元に戻して、会った時にさ。だから、今は俺に力をくれ。前に進む力をさ」