東京ルミナスピラー

落ち着けと言われても、結城さんには聞こえてないのかこの声が!


『そうそう。安藤さんだけど、どうせなら美空ちゃんって呼んでほしいかな? さっき言ったでしょ。セックスしたくなったら呼んでねって。だから、葵くんといつでも話せるようにしてるだけだよ』


さっきのはつまり、夢でもなんでもなくて……さらに言えば、この声は俺にしか聞こえてないってことか?


「わ、わかったけど美空ちゃん。俺、今戦闘中なんだよ。だから後ででいいかな」


『あ、僕のことは気にしないで。葵くんがイケおじと一緒にいるのも見えてるから。てか気を付けた方がいいよー? 何か気持ちの悪い悪意の塊みたいなものがそっちに向かってるから』


見えてる……。


いや、どこからだよ!


何となく危ないやつだと思ってたけど、もしかしてずっと俺を監視してたりするのか!?


キョロキョロと辺りを見回しても美空ちゃんの姿は見えない。


「美空ちゃん、一体どこにいるんだよ。どこからか見てるのか? それに、悪意の塊って一体……」


ブツブツと独り言を呟いているように見えたのだろう。


結城さんが迫る鬼達を倒しながらも、俺の奇行に困惑した様子で。