東京ルミナスピラー

「え、えっとですね……なんかセックスしないと出られない密室に閉じ込められたんですけど、俺が結婚してるって知ったら興味をなくして、ずーーーっと上の空に放り出されました」


「……葵、お前。エロ漫画の読みすぎじゃないのか? いや、俺も昔は拓真と捨ててあるエロ本を読んだり、スマホで読んだこともあるけど」


何か壮大な誤解をされているみたいだけど、こんな話は普通信じないよな。


俺だって今でも、夢か幻でも見てたんじゃないのかって思うくらいだし。


「そ、そう言われると本当にあったのかわからなくなってきました……あれは何だったんでしょう。夢だったんですかね」


ついには自分の記憶すらも信じられなくなって、引きつった笑みを浮かべてそう言うと……。


『夢じゃないよ! なになに、僕との時間をなかったことにしようっての? そうはさせないんだからね』


突然、耳元で安藤の声が聞こえたのだ。


「う、うわわっ!? な、何!? 安藤さん!?」


わけがわからず慌てる俺を見て、結城さんは俺以上にわかっていない様子だ。


「だ、大丈夫か葵。一体何を言ってるんだ? 少し落ち着け!」