東京ルミナスピラー

身体を振って親父さんを払い落とし、腸を掴んで振り回し始めた巨大な鬼。


こんな醜悪な鬼は見たことがない。


「坊や、どうして逃げるの? ママのところにいらっしゃい!」


そして俺が相手をしている鬼も、俺を掴もうと手を伸ばして。


「悪いけど勘弁!」


空中でトンファーを踏んで、ママと思い込んでいる鬼の熱い抱擁を回避。


上半身だけでも4m超の巨大な鬼。


こんな化け物が次々と東軍から流れ込んで来ているのか。


「さっさと倒して地上に戻れ! 結城が一人で、寂しくて泣いているんじゃないのか!?」


振り払われた親父さんは、巨大な鬼の羽根を掴んで落下を防ぎ、その身体の上を駆けて額にハルベルトを突き刺した。


「結城さんのそんな姿、見たくないですけどね」


空中でくるりと身体を回転させて、日本刀を頭上に掲げて落下する。


眼下には再び俺を抱き締めようとする巨大な鬼の化け物が、にこやかな笑顔で手を伸ばして。


「一撃……必殺!」


その抱擁を、空中を蹴って高速で落下しながら回避。


振るった日本刀が化け物の頭部から腹部までを真っ二つに斬り裂いて、俺はそのまま落下した。


「親父さん! 後は頼みます!」


その言葉に、ニヤッと笑って見せた親父さん。


空は親父さんがいるから大丈夫だ。


そう感じながら地上へと急いだ。