東京ルミナスピラー

落下しながら眼下に広がる街を見て、俺は微かな違和感に気付いた。


光の壁の中……というわけではない。


むしろ外の方に、その違和感というものは存在した。


少し不思議には思っていたんだ。


これほど局地的で大規模な災害とも呼べるようなものが発生しているのに、ヘリのひとつも飛んでいない。


光の壁が発生した時はあれほど騒いでいたのに、時間が経つとこんなにも静かになるのか?


気にはなるけど、今すぐ出られるわけでもないし、外で何が起こっているのかなんてわからない。


そもそもが外にいた時は、中で何が起こっているのかわからなかったんだから、それと同じなのかもしれないな。


「なんて……呑気に考えてる場合じゃない! 早く向かわないと!」


地面が近付くにつれ、空でも地上でも、壮絶な集団戦が行われているのがわかる。


空を飛ぶハーピー達に対し、ビルの屋上から遠距離攻撃が放たれていて、まずはこの壁を突破しなければ地上に行けないぞ!


矢で射抜かれ、光の粒に変わるハーピー。


攻撃を掻い潜り、弓を構えた人を連れ去り、空中で離して地上に叩き付けるハーピー。


空中戦は一進一退という言葉が妙にしっくり来る戦いを繰り広げていた。