東京ルミナスピラー

「それは……出来ません。俺にも叶えたい願いがあります」


結局はそうなんだ。


この願いは万人の願いだと信じ込もうとしても、それによって不幸になってしまう人がいる。


もしも皆が一緒の方向を向いて歩ければ、争いなんて起こらない。


きっと、求めるものが違うから争うし、和解出来ないんだ。


「ははっ! 思った通りの返事だね。そういうところ、嫌いじゃないよ。地上に戻してあげるけどさ、もしも僕とセックスしたくなったらいつでも呼んでよね」


「多分、呼びませんけど、安藤さんみたいな人がいるんだってわかって良かったです。ありがとうございました」


「……じゃあ、さようなら葵くん。またね」


そう言って安藤がパチンと指を鳴らした瞬間、俺の視界には一面に青空が広がった。


地上に戻してくれたんだ……と、思ったのもつかの間。


眼下にはビルが小さく見え、西軍の上空に移動させられたのがわかった。


「う、うおおおおっ!? 何だってこんな高さに!」


どれだけ高くても、落下時の衝撃が0になるから問題ないけれど、さすがにこの高さはビビる!


落下しながら、調整して俺が結城さんといた場所に向かう。