東京ルミナスピラー

「な、なんか……ごめんなさい」


どうして俺が謝っているのかはわからないけど、こういうパターンは初めてだから戸惑ってしまう。


「葵くん、キミさ……変わってるね。普通なら大体喜んでセックスするのにさ。それに、誘拐したのは僕なのに、初めてだよ。謝られたのなんて」


パンツだけ穿いて、ほとんどない胸を隠す様子もなく笑って見せる。


いや、安藤の方が変わってると思うけど。


「それともなに? やっぱり勿体ないって思って、今からでもセックス出来るかなって思ってたりする? 仕方ないなぁ。ほら、後ろからなんてどう?」


俺に背中を向け、お尻を突き出した安藤に俺は慌てて声を上げた。


「ち、違います! なんて言うか……俺の信念を通したら、安藤さんが不幸になるんですよね? だから……」


「だから? やめてって言ったら葵くんはやめてくれるわけ? そんなのお互い様でしょ。僕がこのままの世界を望んだら、葵くんは不幸になる。どっちも幸せ……なんてことがあればいいけどさ、それはきっと無理なんだよ。僕の願いと葵くんの願いは真逆だから、もしも悪いと思うなら……僕にその願い、ちょうだい」