東京ルミナスピラー

「ま、そんなわけだから何も考えずに僕とセックスしようよ。僕ね、年下の男の子が大好きなんだ。何も知らない子に色々教えて……って、なにこれ?」


俺の頬に手を当て、ゆっくりと首を撫でていた安藤が、首に掛かっていた指輪を見て首を傾げた。


「それは……灯の。俺の大事な人の形見です。津堂に改造されて、そして死んでしまった。だから……」


「バベルの塔に登って、願いを叶えたいわけね。なになに? もしかして……やっぱり。左手の薬指に指輪を付けてるね。ペアリング?」


俺に馬乗りになりながら左手を取り、ジロジロと指輪を見詰める。


「結婚指輪です」


「はぁ!? 葵くん、どう見ても高校生くらいでしょ!? それなのに結婚って……」


驚いた顔を俺に向けた安藤は、呆れたように首を横に振った。


「僕が病気で入院してる間に、今時の高校生ってそんなに進んだわけ? はぁ……なんかシラケちゃったな。年下の男の子は好きだけど、人のものには興味がないんだよね。だから帰っていいよ」


さっきまであれだけ迫っていたのに、急に冷めたような態度で俺から離れ、安藤は床に脱ぎ捨てたパンツを手に取って穿いた。