東京ルミナスピラー

それに加えてこの瞬間移動の能力。


強制的に誰かを移動させられると言うのなら、これほど凶悪なスキルはない。


「もー! 状況わかってんの!? ここから出るには二つしか方法がないんだよ? 僕を満足させてくれるか、自殺するか! 気持ちよくなるか死ぬかを選べって言ってんのに、なんで悩む必要があるわけ!?」


……そうだった。


全然話が通じないんだった。


一刻も早く戻りたいのに、安藤は頑なにセックスをしようとして聞かない。


かと言って、ここから脱出しようとしてもここはどこなんだ。


窓もドアもない空間。


壁くらいなら何とか破壊出来るかと、日本刀を取り出して壁を何度も斬り付けてみる……けど、どうやらこの壁は分厚いコンクリートか何かで出来ているようで、傷はついても破壊は出来ない。


日本刀を振った感じから、そう簡単にはこの壁は破壊出来ないという印象を受けた。


「無駄なことしちゃってぇ。そんなに知りたいなら一つだけ教えてあげる。ここは地上からずっとずっと地下にある場所。葵くんがいくら頑張って出ようとしても、絶対に出られないよ」


「地下って……くっ! やっぱり俺を結城さんから引き離すことが目的か!」