東京ルミナスピラー

何度も何度も緑川を蹴り、空中を蹴り、そして殴り続ける。


緑川はダガーの扱いは上手いし強いだろう。


だけど、ダガーを離してしまうこの技は、致命的な弱点がある。


無数のダガーが敵を取り囲んでしまえば逃げ道もなく、敵を刺し殺すか、敵が耐え切るかするまで猶予はあるけど、今みたいに先に抜け出されてしまったら完全に無防備な状態になってしまう。


武器を持っている時は強くても、離してしまったら普通の人間……今だと普通の鬼と同じになってしまうのだから。


当然、殴っている最中に緑川は眩しい光の粒に変わり、天に昇って行った。


「す、凄い凄い! あんなに簡単に緑川さんを殺すなんて! うんうん。顔も可愛いし強いし、僕はキミに決めたよ!」


また安藤の声。


しかしどこにいるのかその姿は見えないままで。


「どこにいる! いい加減姿を……」


と、俺が叫んだ瞬間、景色が変わって何故かどこかの部屋の中に俺はいた。


今、外で緑川と戦っていたのに、何が起こった!?


ベットが一つと小さな通気口はあるものの、ドアがない不思議な部屋。


蛍光灯があるから明るいけど、何がどうなったんだ?


「はじめまして葵くん。私は安藤美空。いきなりだけど僕とセックスしよう。あ、断ったらここから出られないからね?」


そして俺の背後にいた背の低い女性が、いきなり服を脱ぎ始めてそんなことを言い出したのだ。