東京ルミナスピラー

悪だとわかっていても、死を回避する為にあえて誘いに乗ったというわけか。


「葵、耳を貸すな。全ての人が納得出来る結末を考えてしまうと戦えなくなるぞ! お前の信念の為に戦うんだ!」


「おやおや、これはこれは! 自分と意見が違う相手は邪魔だから殺してしまうというわけですね? それは野蛮ですね。紳士的とは言い難い」


結城さんを煽っている緑川も、とても紳士的とは言えないと思うんだけど。


もしも俺が、北軍浄化会との戦いを経験していなかったら、緑川のこの言葉に頭を悩ませていたかもしれない。


俺はその言葉を振り払うように日本刀を振り、緑川に切っ先を向けて構えた。


「……志が同じなら、たとえ刃を交えてもいつかは共に戦える。だけど、志が違えば戦いになる! 言葉では解決しないから、俺はこの刃に想いを乗せて信念を押し通す! この信念に賛同してくれた人を裏切るわけにはいかない!」


どんな結末になっても、誰かが不幸になると言うのなら、俺は俺が信じた道を行く。


もう迷わない……いや、迷いたくないから。


「このガキ……テメェのくだらねぇ人生の為に! 俺の素晴らしい人生にピリオドを打とうってのかよ! ふざけんじゃねぇ! もうブチ切れた! テメェは内臓を引きずり出して食ってやる!」