東京ルミナスピラー

最初は攻勢に出ようとしていたものの、押し寄せる鬼達の勢いに負け、今の場所を守るのが精一杯だ。


四方から伸びる鬼の腕や武器。


それを避け、鬼を倒して空間を確保する。


しかしその確保した空間もまた、すぐに鬼の波に飲まれてしまうというのを繰り返す。


「くっ! まるで悪夢でも見てるみたいだ! 倒しても倒しても壁が迫って来る! いつまで続くんですか!」


「喋ってる暇があったら戦え! 俺達が武器を振った数だけ後方が楽になるんだ! こんなにやり甲斐がある仕事はなかなかないぞ!」


「やり甲斐がありすぎて泣けてきますね。向こうは……随分派手にやってるみたいですね」


苦しいのは俺達だけかと、気になって見てみた線路の方。


この鬼の群れの中では確認出来ないかなと思ったけど、轟音が響き、鬼が宙を舞っている派手な戦いがここからでも見える。


「ところで葵、南軍を去ってから何があった? 北軍で怪しい動きがあって、西軍では篠田さんと宗司がやり合っていたはずだけど、何がどうなって今に至るんだ」


南軍と北軍に応援を頼んだものの、詳しく説明が出来ていなかったか。


東軍が侵攻して来るという事態を、救援の理由にしていたから無理もないか。