『聖戦が終了しました。お疲れ様でした』
皆の頭の中にそのガイダンスが響いて、いよいよ戦いが始まるのだという緊張感が辺りに張り詰めた。
未だ爆音は聞こえて、完全に道を塞ぎ切れていないのが俺でもわかった。
「くっ! 間に合わんかったか! 仕方ない、結城さん達は行ってくれ! 少しでも足止めをしてくれると助かる!」
「わかりました。拓真、舞桜、俺と来てくれ。靖国通り側は俺達で守るぞ」
「……嫌だ! お兄ちゃんと一緒には行かない! 拓真、お兄ちゃんと反対の方に行こ」
ここに来て、舞桜が結城さんに反発し始めた。
拓真も、舞桜がこうなったら聞かないというのをわかっているのか、呆れた様子で首を横に振る。
「マジかよ……じゃ、じゃあ秋本さん来てくれますか!?」
「バカ言うな。なぜ俺がお前と肩を並べて戦わないといけない。俺は一人でやる」
そう言うと親父さんは、ハルベルトを取り出して空高く飛び上がり、浅草橋駅方面に消えて行った。
「な、なんか可哀想。葵、あんたが行ってあげなさいよ。私は拓真さん達について行くから」
「わ、わかった。結城さん、俺が一緒に行きますよ。だからその……落ち込まないでください」



