東京ルミナスピラー

楽しそうに笑いながら、結城の背中をバンッと叩いた拓真。


その笑顔を見て、結城さんも笑顔を返したが、拓真の背後にいる舞桜に睨まれているのに気付き、顔を引き攣らせた。


「肝心の空の敵やけどな。雑魚は遠距離部隊で何とかなる。強いやつに関しては、ワシがあれこれ言うより現場に任せたいんやけど、大丈夫やろか?」


それはつまり、こっちの判断で好きにしろってことかな。


ここに来て、その指示だけやたらふわっとしてるな。


「わかった。こっちの戦い方に関してまであれこれ指図をされるとやりにくくてたまらないからな。好きにやらせてもらう」


親父さんは元より、人に従って戦うという印象はない。


北軍の狂犬か。


言い得て妙というやつだ。


「それにしてもこんな時に篠田さんと宗司がいないとはな。あの人も本当に好きだな、生きるか死ぬかの戦いが」


「結城、それは違うな。篠田はただのバカだ。後先考えずに、若いやつに己の力を誇示したいだけのな。その結果がこれだ」


親父さんも遠慮がないな。


二人とも「ヴァルハラ」だし、昔から仲が良かったのかな。


「そろそろ時間や……間に合ってくれよ」


爆音がこちらに迫ってくる中で、大和さんは祈るように目を閉じた。