皆がいる前だと言うのに、二人は駆け寄って抱き締め合うと、人目もはばからず熱烈なキスをしたのだ。
「うへぇ……熟年バカップルとか見るに堪えねぇな。俺も性欲は強い方だけど、あいつらには負けるわ……なあ? 希澄」
「……黙秘します」
王我にそこまで言われたら、吹雪さんと千桜さんも世話ないな。
「もう我慢出来ない! まだ時間はあるんだろう? 私とダーリンはちょっと離れるけど、聖戦が終わるまでに戻るから! 二日ぶりの熱いセックスをしてくる!」
「ふ、吹雪さん! わざわざ皆に言わなくても!」
「変に勘繰られるより良いでしょ!? それより早く行くよダーリン!」
吹雪さんに押し切られるような形で千桜さんが連れ去られ、まるで嵐が通り過ぎたような気分だ。
「あ、あいつら……聖戦が終わるまでに性戦をしようっちゅうんかい。なんてやつらや……」
そりゃあ大和さんもダジャレを言ってしまうよな。
「……悪いな、北軍で連れて来られたのは俺を含めて四人だけだ。名鳥の居場所は未だ掴めん」
「はは……まさか秋本さんがいるなんてね。その四人で、ここにいる南軍全員を相手に出来るくらいじゃないですか」
親父さんにそう言って、拓真と舞桜を見た結城さん。
だけど舞桜は、結城さんを警戒するように拓真の腕を掴み、後ろに隠れた。
「うへぇ……熟年バカップルとか見るに堪えねぇな。俺も性欲は強い方だけど、あいつらには負けるわ……なあ? 希澄」
「……黙秘します」
王我にそこまで言われたら、吹雪さんと千桜さんも世話ないな。
「もう我慢出来ない! まだ時間はあるんだろう? 私とダーリンはちょっと離れるけど、聖戦が終わるまでに戻るから! 二日ぶりの熱いセックスをしてくる!」
「ふ、吹雪さん! わざわざ皆に言わなくても!」
「変に勘繰られるより良いでしょ!? それより早く行くよダーリン!」
吹雪さんに押し切られるような形で千桜さんが連れ去られ、まるで嵐が通り過ぎたような気分だ。
「あ、あいつら……聖戦が終わるまでに性戦をしようっちゅうんかい。なんてやつらや……」
そりゃあ大和さんもダジャレを言ってしまうよな。
「……悪いな、北軍で連れて来られたのは俺を含めて四人だけだ。名鳥の居場所は未だ掴めん」
「はは……まさか秋本さんがいるなんてね。その四人で、ここにいる南軍全員を相手に出来るくらいじゃないですか」
親父さんにそう言って、拓真と舞桜を見た結城さん。
だけど舞桜は、結城さんを警戒するように拓真の腕を掴み、後ろに隠れた。



