東京ルミナスピラー

「……お前はその目で見たのかよ。バベルの塔のてっぺんに、何があるのかお前は見たのかよ! 希望を持つのは構わねぇ! でもな、もしも何も変わらなかった時、大切な人を守らねぇとって思うだろ!」


宗司の言いたいことは痛いほどわかる。


俺がバベルの塔を目指す理由は、願いが叶うと知ったから。


姉さんを、灯を生き返らせたい。


いや、それは少し違うか。


こんな地獄が訪れない世界にしたい。


もしもその願いが叶わず、このまま世界が動き続けるとしたら、俺も宗司のように大事な人を守りたいと思っていたかもしれない。


「タケさんに支配されてる西軍じゃ、いつ死ぬかもわからない任務に駆り出されることも普通だ。大将は偉そうに、西軍から一番遠い場所で人に命令してるだけだからな。だから俺が西軍最強になってやると沙也香に誓った! 二度と危険な目には遭わせねぇってよ!」


ハルベルトを構えて、俺とタケさんを睨み付けた宗司。


タケさんは自分からベラベラと喋るタイプじゃないから、何を考えているかはわからないけど……。


「結局それじゃあ、同じことの繰り返しじゃないか! タケさんだって大切な人の為に戦ってるんだろ! 目的は同じなのに、なんでお前は西軍の人間を大勢巻き込んで戦争なんてしてる! それで死ぬ人だっているだろうに!」