東京ルミナスピラー

床に伏せている俺にも身体を震わせる衝撃があるのだから、武器とはいえ直接食らったら相当な衝撃だろう。


その強烈な衝撃に、受け身も取れずに床を転がった宗司。


慌てて立ち上がった俺をタケさんはチラリと見て、ポケットからタバコを取り出してその先端に火を点けた。


「前から思ってたんですよね。白虎咬牙撃とか玄武爆殺掌とか、なんでわざわざ声に出してるのかって。俺も双龍狂乱撃を使った時にわかりましたよ。技の名前が発動のスイッチになってるんだって」


スウッとタバコの煙を吸い、ため息のように吐き出す。


そしてタバコを挟んだ指を俺に向けて、不機嫌そうにタケさんが口を開く。


「ビビって攻撃出来ねぇから、そんなわけわかんねぇこと言ってんのか? なんで技名を声に出すのかって? んなもんかっこいいからに決まってんだろ」


……俺とタケさんは少し感性が違うようだ。


俺の紅散花閃はスキルじゃないし、一撃必殺は自動発動するスキルだから置いといて、間違いなく声が必殺技発動の条件になってるはずなんだよな。


一番最初に俺に青龍光燐拳を見せた時、小さな声で技名を言っていたかもしれない。


それが必殺技だと悟られないように。