東京ルミナスピラー

どうも、目の前にいる宗司が俺の知っている宗司ではないような気がしてならない。


是松のように顔を変えた別の人間が宗司に成り代わっているんじゃないかと思うくらいに、幼馴染みの宗司とは性格が変わっている。


「わからん……ほんまにわからん! どないしたっちゅうんや! 葵くんも宗司くんも、ワシが知っとる二人やない! そんなに簡単に人は変わってしまうんか!」


宗司のことを言っているかと思ったら、俺も変わったって?


自分では何も変わっていないと思うのに、大和さんから見たらそんなに変わったのかな。


「変えようとしても人は変わらないけど、心を砕くほどの強い悲しみは簡単に人を変える。つまりはそういうことだろ。俺も葵も、立ち直る方法が違ったってだけだ」


なるほど。


宗司は沙也香を灯の代わりにして、自分の手元に置くことで灯を忘れようとしているのか。


それで蘭子が邪魔になって、浅草橋駅に置き去りにしたってわけだ。


「ふーん……あれが北条葵。南軍の『雷神』を倒したっていうからどんなに強そうな人かと思ったら、存外弱そうなんだね」


「そりゃあ俺と比べたら誰だって弱そうに見えるだろ! 待ってな沙也香。俺が誰よりも強いって証明して、お前が安心して生きられるように守ってやるからよ」