東京ルミナスピラー

だけど、そこにいた誰もが驚いたのは宗司にではない。


その横にいる、灯にそっくりな女性に驚き、声を詰まらせたのだ。


「え!? 嘘! 灯は……いや違う。灯じゃない」


夕蘭も戸惑うほどに灯に似ているその女性。


俺も胸がざわついて、思わず首にかけた灯のリングに手を当てた。


「なるほどな。東軍からの侵攻が止まらねぇと思ったら、蘭子は死んだわけじゃくてお前について行ってたのかよ」


倒れている蘭子を一瞥して、鼻で笑って俺を見た。


「おうコラ、宗司。俺は今、葵と喧嘩してんだよ。勝手に入って来て邪魔してんじゃねぇぞ!」


「何言ってんすか。先に喧嘩してたのは俺とでしょ? だったら俺が優先でしょうが」


よりによって間が悪い。


まさかこんなタイミングで宗司が乱入してくるなんて思わなかった。


「い、いやいや、いやいやいやいやいやいやいやいや! そうやない! そうやないやろ宗司くん! お前の彼女がこんなボロボロの姿で倒れとるんや! 普通、心配したりするんやないんか!」


「彼女? ああ、そんな時もあったっすね。でも今はこいつが俺の彼女なんで。俺の言うことを無視して葵について行くやつはどうでもいいっすよ。あ、しっかりコート掛けてやらないと、くまちゃんパンツが見えちまいますよ」